【ことわざ・慣用句】背水の陣(はいすいのじん)の意味・例文
意味 | 一歩も退くことができず、進むしかない状態のこと。 |
例文 | 大口を叩いてしまったからにはやるしかない!まさに 背水の陣 だ。 |
類義語 | もう後がない、窮地に立たされる、退路を断つ、逃げ場がない、追い詰められる、後戻りできない |
レベル | ★★☆☆☆ 小学生:中級 (中学生:初級、高校生:必須) |
類義語や反対語でリンクがある場合は、リンクからその語彙の意味や例文を確認すると、セットで覚えることができて効率がいいですよ。
背水の陣:わかりやすい使い方
【背水の陣】短文の会話で意味と例文と小学生にもわかりやすい使い方でした。
類義語や同義語:同じ意味や似た言葉の使い方が多いので、言い換えや語彙力UPのため同時に覚えよう。
類語 ⇒ もう後がない、窮地に立たされる、退路を断つ、逃げ場がない、追い詰められる、後戻りできない
意味 ⇒ 一歩も退くことができず、進むしかない状態のこと。
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背水の陣とは?意味と由来・語源
「 背水の陣 」は、日本の古典文学や歴史の中で使われることが多い表現で、文字通り「水の背中に立つ陣形」を意味します。これは、戦いにおいて敵に背中を向けず、水辺に背を向けて戦うことを指します。この戦術は、 逃げ場をなくし、戦士たちに最後まで戦う覚悟を促す ことを目的としています。
語源に関しては、中国の戦国時代において、春秋時代の軍事家である孫武(孫子)が「孫子兵法」の中で、兵士たちの士気を高めるために、背後に水や河川を置くことを提案していたことに由来しています。また、中国の歴史書「史記」では、趙国の武将・廉頗が敵の城を包囲し、自軍の後ろに大河を置く「 背水の陣 」を敷いて戦ったと記録されています。
この言葉が日本に伝わり、古くから 日本の武士たちが勇猛果敢に戦う姿勢を表す言葉 として使われるようになりました。
ことわざ「背水の陣」に似た英語表現は?
「 背水の陣 」の英語表現は ” fighting with one’s back to the wall ” または ” burning one’s bridges ” となります。これらの表現は、逃げ場がなく、勝つか敗北するかの二択しかない状況を意味します。
英語の例文1:
He decided to fight with his back to the wall, knowing there was no way out.
日本語訳:
彼は逃げ道がないことを知りつつ、 背水の陣 で戦うことを決めた。
英語の例文2:
By burning her bridges, she committed herself to the task with no option for retreat.
日本語訳:
彼女は橋を焼き切って、退却する選択肢がない状況で任務に取り組むことを決めた。
分かりやすい例文
例文1
彼はこの試合で敗れたら引退すると宣言し、まさに 背水の陣 で戦った。
例文2
会社が倒産寸前で、社長は 背水の陣 で全力で再建に取り組んだ。
例文3
彼女は仕事での大失敗を乗り越えるために、 背水の陣 で新しいプロジェクトに取り組んだ。
例文4
最後の試験で卒業がかかっているため、彼は 背水の陣 で勉強に励んだ。
例文5
彼はプレッシャーに強い選手で、 背水の陣 に追い込まれても冷静に戦うことができる。
背水の陣を使った会話の例文
● 昨日の試合、本当に最後まで緊迫した展開だったね。
◎ そうだね、あのチームはまさに 背水の陣 で戦っていた。負けたら優勝のチャンスがなくなるからね。
● 本当に勝利への執念を感じたよ。逆境に強い選手が多いからこそ、あのような戦い方ができるんだろうね。
◎ まさに。 背水の陣 で戦うチームの姿勢は、他のチームにも良い影響を与えるだろうね。