【ことわざ・慣用句】喧嘩両成敗(けんかりょうせいばい)の意味・例文
意味 | 喧嘩や争いごとは双方が悪く、両者に同じだけの処分を下すこと。 |
例文 | 喧嘩両成敗 とは言うが、今回の件は誰がどう考えても相手側が悪いと思う。 |
類義語 | 五分五分、おあいこ、痛み分け、死なばもろとも、一蓮托生、同罪、どっちもどっち |
反対語 | 対義語は該当なし |
レベル | ★★☆☆☆ 小学生:中級 (中学生:初級、高校生:必須) |
類義語や反対語でリンクがある場合は、リンクからその語彙の意味や例文を確認すると、セットで覚えることができて学習効率がいいですよ。
喧嘩両成敗:わかりやすい使い方
【喧嘩両成敗】の意味と例文と小学生にもわかりやすい使い方でした。
喧嘩両成敗の類義語と反対語
類義語や同義語:同じ意味や似たような意味での使い方が多いので、語彙力UPのため同時に学習しよう。
類語 ⇒ 五分五分、おあいこ、痛み分け、死なばもろとも、一蓮托生、同罪、どっちもどっち
意味 ⇒ 喧嘩や争いごとは双方が悪く、両者に同じだけの処分を下すこと。
反対語や対義語:反対の意味の用語も覚えると、語彙力が高まり、国語の読解問題にも強くなりますよ。
反語 ⇒ 対義語は該当なし
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喧嘩両成敗とは?意味と由来・語源
「 喧嘩両成敗 」は、日本の古来からある教訓の一つで、 喧嘩や争い事において、どちらが始めたかなど原因の有無にかかわらず、関与した双方が同じくらいの罰を受けるべきだという考え を表します。
「喧嘩」は争いやけんかを、「両成敗」は両者ともに罰するという意味を持ちます。これらの言葉が組み合わさって「喧嘩両成敗」が成立します。
この教訓は、争い事に参加すること自体が社会的に良くない行為であるという観念を示しており、争い事を避けるように促す意味が含まれています。また、日本の学校教育においては、争い事を無視するのではなく、平和的な解決策を見つけることを強調するためにも使われます。
なお、「 喧嘩両成敗 」の具体的な由来や語源については特定の文献や記録に明確に記されているものはないようです。しかし、この考え方は日本の古代から中世にかけての法律や風俗、習慣に見られるもので、特に 武士道精神における公平さや公正さを重視する考え方 とも関連していると考えられます。
ことわざ「喧嘩両成敗」に似た英語表現は?
「 喧嘩両成敗 」に近い英語表現は ” It takes two to tango ” です。この表現は、「2人がいなければダンスは成立しない」ことから、争い事や問題が起こる時は、通常、一方だけの責任ではなく、両方が何らかの形で関与しているという意味を持ちます。
英語の例文1:
Even though he started the fight, it takes two to tango. They both should be punished.
日本語訳:
彼が喧嘩を始めたけれど、喧嘩は二人いなければできない。彼ら二人とも罰せられるべきだ。
なお、直訳的な表現が求められる場合は ” Both parties in a fight are to blame “(喧嘩する両方の当事者が責められるべき)といった表現も使用可能です。ただし、これは比較的直訳的な表現であり、一般的な成句やイディオムとは言えません。
分かりやすい例文
例文1
教師は、クラスで起きた喧嘩事件について「 喧嘩両成敗 」の原則を適用しました。
例文2
喧嘩は始めた方だけではなく、相手になった方も悪い。だから 喧嘩両成敗 という。
例文3
チーム内の争いについて、コーチは 喧嘩両成敗 の方針をとった。
例文4
どちらが正しいかどうかではなく、争いそのものが問題だ。だから 喧嘩両成敗 となる。
例文5
子供たちがケンカをしたとき、親は 喧嘩両成敗 と言って両方を叱った。
これらの例文は、「 喧嘩両成敗 」がどのような状況で使われるかを示しています。喧嘩や争い事において、どちらが始めたかなど原因の有無にかかわらず、関与した双方が同じくらいの罰を受けるべきだという考えを表します。
喧嘩両成敗を使った会話の例文
● また、二人がケンカしてるよ。
◎ ええ、何でまた?
● 今度は、誰がゲームのコントローラーを先に使ったかって話で。
◎ それってどっちが正しいとか、そんなのわからないよね。
● うん、だから私はいつも 喧嘩両成敗 って決めてるの。ケンカそのものが悪いんだから。
◎ それは賢明だね。そうすれば、二人ともケンカを避けるようになるかもしれないね。