罪を憎んで人を憎まず

【ことわざ・慣用句】罪を憎んで人を憎まず(つみをにくんでひとをにくまず)の意味・例文

意味 犯した罪は憎んでも、その罪を犯した本人まで憎んではならないという意味。
例文 いくら 罪を憎んで人を憎まず と言えども、飲酒運転で事故を起こした人を許すことは難しい。
類義語 その罪を憎んでその人を憎まず、哀矜懲創
反対語 因果応報勧善懲悪、身から出た錆、自分で蒔いた種、自業自得
レベル ★★☆☆☆ 小学生:中級 (中学生:初級、高校生:必須)

類義語や反対語でリンクがある場合は、リンクからその語彙の意味や例文を確認すると、セットで覚えることができて効率がいいですよ。

罪を憎んで人を憎まず とは:わかりやすい使い方の例

罪を憎んで人を憎まずとは:意味1
またあおり運転のニュースケロ。
つみをにくんでひとをにくまず:例文1
物騒な世の中ケロ。
罪を憎んで人を憎まずとは:意味2
いくら 罪を憎んで人を憎まず と言っても、あおり運転の被害者のことを考えると、加害者を許せないケロ。
つみをにくんでひとをにくまず:例文2
皆が穏やかに運転ができると良いケロね。

罪を憎んで人を憎まずの類義語と反対語

罪を憎んで人を憎まず】短文の会話で意味と例文と小学生にもわかりやすい使い方の例でした。

類義語や同義語:同じ意味や似た言葉の使い方が多いので、言い換えや語彙力UPのため同時に覚えよう。
類語 ⇒ その罪を憎んでその人を憎まず、哀矜懲創
意味 ⇒ 犯した罪は憎んでも、その罪を犯した本人まで憎んではならないという意味。

反対語や対義語:反対の意味の用語も覚えると、語彙力が高まり、国語の読解問題にも強くなりますよ。
反語 ⇒ 因果応報勧善懲悪、身から出た錆、自分で蒔いた種、自業自得

他の四字熟語・ことわざ・慣用句も調べて学習するときは サイト内検索 をご利用ください。

ゲーム感覚でことわざ・慣用句を覚える:クイズ> ⇒ ケロケロ ことわざ・慣用句 クイズ

YouTube動画で「罪を憎んで人を憎まず」を見る

ことわざ【罪を憎んで人を憎まず】をYouTube動画で何回も見ると意味や例文を忘れにくくなりますよ♪
※どんどんYouTubeに、ことわざや四字熟語の動画を追加していきますので チャンネル登録 よろしくお願いします。
ケロケロ辞典YouTube

※注:一部の音声はAI(ロボット)のため発音(イントネーション)がおかしい所があります。それも含めて楽しんでことわざ「罪を憎んで人を憎まず」を覚えて下さいね♪

罪を憎んで人を憎まずとは?意味と由来・語源

罪を憎んで人を憎まず 」という言葉は、 人の過ちや悪行を非難・嫌悪することはあっても、その人自体を憎んではならないという意味 を持つ教訓です。この言葉の由来は、仏教の教えに基づいています。

仏教では、すべての人間は無明や煩悩によって罪を犯す可能性があるとされており、それが原因で悪行に走ることがあるとされています。しかし、その罪や悪行が憎むべき対象であっても、その背後にある人間そのものは憎むべきではないというのが仏教の教えです。

この教えは、「 悪を正すべきであるが、悪を犯した人間もまた救済・教化されるべき存在である 」という仏教の慈悲の精神を表しています。「 罪を憎んで人を憎まず 」は、そうした仏教の教えから生まれた言葉で、人間関係や社会生活においても大切な教訓とされています。

ことわざ「罪を憎んで人を憎まず」に似た英語表現は?

罪を憎んで人を憎まず 」の英語表現は ” Hate the sin, not the sinner ” です。これは、罪や過ちを憎むべきだが、その罪を犯した人そのものを憎むべきではないという意味を持っています。この言葉は、人々に寛容で理解ある態度を持つことを助言し、問題行動を非難することと、問題行動を行った人に対する憎しみを区別することを示唆しています。

分かりやすい例文

例文1
彼は過ちを犯したが、 罪を憎んで人を憎まず 、彼にもう一度チャンスを与えよう。

例文2
彼女がうそをついたことは許せないが、 罪を憎んで人を憎まず 、関係を修復しようと努力した。

例文3
罪を憎んで人を憎まず の精神で、彼が失敗したプロジェクトに対しても彼をサポートし続けた。

例文4
兄が家族に迷惑をかけたけれども、 罪を憎んで人を憎まず 、彼を支え続けることにした。

例文5
彼が悪いことをしたのは事実だが、 罪を憎んで人を憎まず 、今後の彼の人生を応援しよう。

罪を憎んで人を憎まずを使った会話の例文

● 最近、田中君が嘘をついて問題を起こしたことを聞いたけど、どう思う?
◎ うん、本当にがっかりだよ。でも、 罪を憎んで人を憎まず って言葉があるじゃない?
● そうだね。彼の行為は許せないけど、彼自身を憎むのではなく、その行為を憎むべきだね。
◎ そう思う。彼も反省しているみたいだし、みんなで助け合って、また仲良くやっていけたらいいよね。
● 本当にそうだね。これを機会に、田中君も成長できることを願おう。